レイジの低い声に思わず心臓がドキドキと鳴りだした。



ま、守ってやりたくなる。って…!!



『なら教えてくれよ、判断しなくてもいい関係ってやつを。』


「え、あ……うん」



さっきのレイジの言葉に動揺を隠せない私はシドロモドロ答えるしか出来なくて



『もうこれ以上、あいつにやりたい放題されんのもシャクだ』



「………」



『リュウじゃねぇ、お前は俺が守るから覚悟しとけ』



今日繁華街で私とリュウガが肩を組んで歩いていたこと。
リュウガが私を守る為にしたらしいこと。



レイジはそれを思い出してイラついたようにさっきよりも少し低い声を出しながらそう呟いた。