「『俺のモノ』って……」



確かにリュウガは助ける代わりに俺の為に生きろと言った。



それは具体的に何を示しているかなんて分からなくて、何かを強要されたこともない。



「私はリュウガのモノ…か、」



それはきっと私を人としてじゃなく、ペットか何かの感覚なんだと思う。
遊び感覚なんだと思う。




私をやたらと抱きしめるリュウガ

私がレイジの彼女になったことが気に入らないらしいリュウガ。




彼の事が全く分からない。
考えが全然分からない。




だからと言って、私のために付き合ってくれているレイジに、リュウガが気に入らないらしいからこの関係を辞めようなんて言えるはずもない。




「ふぅ…」




私は小さなため息をつくと自分の部屋へと足を進めた。