その後はカエデにリュウガの家まで送ってもらった。
1人でこの家に帰るのは初めてで、裏口から別館へ入るとエレベーターの前に数人いて、きっとオフィスで働いている人達なんだと思う。
その中を平然と乗り込むわけにもいかなく、人の波がさってからエレベーターへと乗り込んだ。
五階に着いてそのままリビングへと足を向けるけど、そこに光は灯されておらず誰もいないことが分かる。
「まだ夕方だもんね」
それにしてもレイジは今日どこへ泊まるのだろう。
友達の家かな?でもカエデとイツキの家に行きそうな感じではなかったし…
「ブラストの倉庫かな…」
そんな事をブツブツと考えていると
「アオイ」
いきなり後ろからかけられた声。
「リュウガ」
入口近くにいるリュウガはスーツ姿でどうやらこれから出かけることが分かる。



