別にいい。


今年は葉月ちゃんにおかえしを渡すかもしれない。

でもいいんだ。



あたしは、小さな答えを見つけたから。




今は、晴斗が好きだってのを隠して、
前へ進んでいく。



もし、もし、晴斗の気持ちがあたしに

傾いたかな、って思ったときに

ちゃんと好きだって伝えるんだ。



「よっしゃ!!!!」

かばんを振り回す。



「・・・?渡せなかったのによっしゃって何よ!!!」



凛につっこまれながらも、

赤色に染まった空に向かって

叫んだ。















end☆