雨のち晴れ。~ライバル編~






「え・・・?」


あたしはびっくりした。

晴斗の顔に。




少しじゃない、すごく照れていた。

口はありがとう、の形に動いている。

でも、なんだか本当に嬉しそうで。



「あー!!!なんかむかつく!!!」


教室の真ん中で叫んでしまった。

あたしは今、晴斗が葉月ちゃんを振ったと言う

事実だけに支えられていた。