ある夏に近づく頃。
臨海学習という泊りがけの学習があった。
海を渡って島に行き、そこでいろいろ学ぶというのがひとつの目標。
そのためには事前学習もし、部屋割りもして、いろいろするための班も決めた。
部屋割りは自由に決めれたので、いつものグループで集まった。
その頃には、舞が私によく冗談を言うようになった頃だった。
嘘をつくとかそういうのじゃなくて、人に対して下手したら傷ついてしまうようなこと。
でも私は、それを特に気にしてはなかった。
舞はよく冗談を言う子なんだと思って、私はその冗談にのっていた。
冗談……というより、「いじる」と言った方が正しい。
そう、私はいじられキャラになったのだ。
それが、普通になった。