君が残してくれたもの


「友達!!」

「…そんなガキが?」

イラッ。

この人…ムカつく。
自分も対して私と変わらないくせに。

「海里!!あんたも羽音ちゃんと同い年でしょーが!!馬鹿が!!」

海里と呼ばれた男の子は舌打ちをしてからソファーに座った。
蓮々と言うひ人も、その隣に腰を降ろす。

「今はこいつらしか居ないみたい」

てへっと笑う明海さんはとても可愛かった。
いや、もう…同い年の高校生に見えるほど。

…海里さんには不評だったようで。

「明海キモい」

と、言葉のナイフを放った。

殺気を出しながら明海さんは海里さんを睨み付けた。
…恐るべしレディース。