曇りのち雨のち晴れ



だけど私も傷ついたんだ

琉樹の優しさが私にだけ

降り懸かるものじゃないことに。

女の子を傷つけないように

私が一番だと言ってくれないことに。


「ふ、うっ…」



本当はわかっている。

自分勝手な気持ちを

琉樹に押し付けてしまったと。

いまさら謝っても

許してくれないだろう。

そう考えると涙が止まらない。

心まで醜い自分が嫌になる。


「…帰ろ」