曇りのち雨のち晴れ



「ね、私もう少し残るから

先帰っていいよ」

「え?…あ、じゃあ俺も残るわ。

せやから一緒に、」


「いいからっ…、先帰ってて」

「…なんで?」

「……」


教室に入ってきた琉樹は私に近づいて

「さ、帰ろか」と笑って

鞄を持ってくれた。

だけど私は立たなかった。

嘘を吐いた。