「ね、私もう少し残るから 先帰っていいよ」 「え?…あ、じゃあ俺も残るわ。 せやから一緒に、」 「いいからっ…、先帰ってて」 「…なんで?」 「……」 教室に入ってきた琉樹は私に近づいて 「さ、帰ろか」と笑って 鞄を持ってくれた。 だけど私は立たなかった。 嘘を吐いた。