昼休みになって日野君はHR後のようにやってきた。

「野沢‥美佑さん呼んでもらえますか?」
教室のドアの近くにいた女子に声をかける。
女子は真っ赤な顔になりながらも日野君の話にコクコクと首を縦に振る。

「美佑ちゃーん!日野君が呼んでるよー!!」

…なにもそんな大きな声で呼ばなくてもわかるよ‥と思いつつ、日野君の所へ向かう。

「…で日野君は私に何か用があるの‥??」
日野君の顔を見上げるよにして聞く。
‥151の身長が恨めしい‥。‥なんか悔しいし‥。

私の話を聞いていたのだろうか?
日野君は私の質問に答えずに
「こっちきて!あ、弁当も持ってね!」
というとさっさと歩いていってしまう。

「ちょ‥まってよ!!」
弁当を持って慌てて追いかける私、
スタスタと私の前を歩いていく日野君


いったいどこに行こうとしているんだろう…?