ブラウンの色の髪がなびいて‥俺より更に大きいであろうくりくりした目に惹かれて‥

俺はつい‥普段ならどうでもいいであろう女子の名前を聞いた。


野沢美佑がHR間に合わなくなっちゃうと言ったので俺の周りにいた女達が見えなくなった後、掴んでいた腕を離した。

走り去った野沢の方を見ながら俺はHRに出らずに野沢のクラスの方へ足を進めた。




再び会った野沢は俺のことなんて知らなくて‥
俺を外見で判断したりすることなんてなくて‥
俺は昼休みにまたくると言ってしまったんだ。


気づいていなかったけど‥俺はこの頃から少しずつ変化していたのかもしれない‥。