目が覚めたら見たことない天井で、
身体が自由に動かなくて、
手をお父さんが握りしめてて、
あ、優太のお父さんお母さんもいる…。

「・・・天国の優太に逢いました。優太から伝言で優太は天国で元気にしていましたって伝えて・・って頼まれま」
言い終わる前に優太のお母さんから抱きしめられた。

「優太にあったのね・・ちゃんとわらってたかしら?」
涙目で私はコクコクと頷いた。

しっかり私の手を握っていたお父さんに
「お父さん・・お母さんには逢えなかったから伝言ないよ?あと、少しの間一人にさせてごめんね・・・・。あ、あとお父さん好きな人いるんでしょ?再婚、好きにしていいよ?」
手を離してくれたお父さんに伝え終わってつぶやくように言った。



「優太がね?私を連れて行きたいけどまだ早いからだめなんだっ・・て・・・・本当に私が優太の所に行くときは私を迎えに来てくれるんだって・・だ・・・だから生きろって・・・」
頬に涙が伝う。


「だから・・優太以外を想うことは無理だけど・・・・生きるよ・・・」


いつの間にかりっちゃんや日野君もいたみたい。
・・・全然気づかなかった。

今は無理だけどいつかりっちゃんと真の親友になれたらなって思ったりしてるんだ。





皆が家に帰り、私だけ病室に残った。ってか動けないんだけど(苦笑)


「ねぇ、優太・・聴いてる?


 わたし、頑張って生きるから・・・優太の分まで生きるから


 だからお願い・・僕に縛られないでなんて言わないで?


 私には優太以外ありえないんだから・・・・


 優太は私にとって最初で最後の恋の相手なんだよ?





 ・・・優太、愛してる。 」