吸血鬼と歌姫と




「もう終わったのか?」



「あっ、はい。
終わりが分かりづらくてすみません。」


思わず謝ってしまう。




「いや、そんなことは構わない。」


彼が立ち上がる。




「お前、見た目によらず

綺麗な歌声をしているな。」