ルキの手の上に自分の手を重ねる。



「行こっか?」



「あぁ。
俺は初めて行くから楽しみだ。」



ルキが白い歯を見せた。


私も自然と笑う。



目に映るものが全て愛しく感じた。



ルキのひとつひとつが、私の気持ちをコロコロ変えて行く。



忙しくって疲れるけれど、楽しくって仕方ない。



しばらくは、片思いを続けようかな。