【完】妹かコイビトか



「まぁいいわ。アナタがキモかろうが私には関係ないことだし。私、アナタを家族だって認めてないから。」


そんなに俺のことが嫌なんだろうか。
そこまで言われるとかなり傷つくなー。

「私、この汚い靴届けに来ただけだから。」


そう言って琉依が俺に差し出したのは、ボロボロのスパイクだった。


「え、これ…」


このスパイク、かなり使ったし、足のサイズも合わなくなったから捨てようとしてたのに…。
なんで琉依が?