キーンコーンカーンコーン 「起立、礼」 「「ありがとうございましたー。」」 俺はチャリを飛ばし、運良く信号に一回も引っかからずに登校でき、どうにか遅刻ギリギリに滑り込んだ。 そして4限目が終わり、今から昼休みだ。 琉依が作った弁当…。 楽しみだな。 「にしても潤斗が遅刻ギリギリなんて珍しいよな。どうしたんだ?」 と、朝電話で話した友達の千秋が言った。