【完】妹かコイビトか



「もしもし?」

『あ、もしもし、潤斗?俺俺!』

「…俺俺詐欺ですか?警察呼びますよ?」

『え、ちょ…潤斗酷くない!?友達に向かってそりゃねーでしょうよ!』


電話の相手は、いつも一緒に学校に登校する友達だった。


「それにしても、オマエが電話なんて珍しいな。どうしたんだ?」


いつもはメールもろくにしねえのに。


『そりゃこんな時間になっても潤斗こねぇから電話するがな。』


こんな時間?
俺は近くの時計をチラッと見た。