なんで慌てて引っ込めたんだろうか。 可愛かったのに。 「い、いぃ今のはちょっとしたサービスよ。」 今の? 舌をペロッと出したことだろうか。 「そう、サービス、サービスよ。サービス…」 琉依は「サービス」と何度も呟いていた。 まるで自分に言い聞かせるように。 ~♪ ケータイが鳴る。 俺のケータイだ。 電話? 誰だよ。