俺が琉依とした約束は、 『琉依が今日のコンクールで地区の代表に選ばれたら、俺が琉依に告白する(笑)』 という内容だ。 最後についている「(笑)」については何も言わないでくれ…。俺だって恥ずかしいんだ! 「観客席から見てなさいよ。私が最高の演奏にしてあげる(笑)」 琉依はキラキラ光る金のトランペットを持って朝見さんがいる方へ走っていった。 「琉依、頑張れよ!」 俺は少し大きめの声で叫んだ。