…次の日


「潤斗くん、ごめんなさい。コンクールの日、一日間違えて教えてたー。」


本当のコンクール当日。
コンクール会場で朝見さんは、顔の前で手をあわせながら言った。

絶対わざとだろ…。

どうして大事なコンクールの日を間違えるバカがいるだろうか、いやいない!

まぁ、別にいいんだけどさ…。


「騙されるアンタが悪いのよ。」


と、琉依がボソッと呟いた。
…みんなには聞こえてなくても、俺には聞こえぞ!?


「あのさ、昨日の約束、破ったら殺すからね。」


琉依は顔を赤くしてそう言った。