《7月14日土曜日》 俺は今、琉依の学校に来ている。 朝見さんに「朝8時に来て!」って言われたけど、誰もいねぇぞ? なんだよ朝見さん、自分から呼び出しておいていないなんて。 あ、昇降口の方に誰かいる! あの人に吹奏楽部のこと聞いてみようかな。 俺はそう思い、人がいる方に行った。 あれ?あの人、何か見たことある…。 「る、琉依…?」 嘘だろ…。琉依に会えるなんて! 琉依の顔を見ただけで、こんなに嬉しい。