あぁ、本当にその好きな奴のこと、大切に思ってるんだなぁ。


「そっか…頑張れよ。」


なんだか、胸がきゅうっとなる。何だこれ?
やっぱり俺、シスコン?いや、琉依のことがすきな変態?
え…"好き"?


「何よ。私の気持ち、本当は気づいてるんじゃないの…?」


琉依の気持ち…?
それって…


「あのさ、私…」


琉依が何か言おうとした瞬間…


ガチャ

玄関のドアが開き、2人の大人が入ってきた。


「「ただいま。」」


それは、俺のお袋と、智さんだった。