走って着いた先は、行き止まり。


やばい。怖い。
陽菜さん、なんかおかしいよ。

顔が全然さっきまでと違う!

あれ?でもこの顔どこかで…。だけど、思い出せない。


「琉依ちゃん…琉依…忘れちゃった?陽菜だよ。」


「琉依」?
あれ。この私を呼ぶ声、聞いたことがある。

私のことを「琉依」と呼ぶ、「陽菜」という人物。

…あ、れ?

もしかして…


「もしかしてアンタ…」