ひとりぼっち

「バカやろう。心配かけやがって」




「だって・・・」




「だってじゃねえだろ。俺をひとりぼっちにする気か?」




「え?」




「お前がいないと俺はひとりぼっちになるんだよ。俺の中をほとんど占めてるのがお前だからな」





嘘。あたしと同じこと思っててくれたの?




あたしはそれがうれしくてあいつの背中にぎゅっと手を回した。




もうあたしたちは


ひとりぼっちじゃないよね


そう言いながら。