ひとりぼっち

キーキーと音を立てる


ブランコの音だけじゃなくて


ハーハーという息遣いが聞こえた。




その音の先を見ると


あいつが息を切らせてひざこぞうに


手をついている。




何してるの?


もうあたしのことなんて放っといてよ。





「探しに来たに決まってるだろう」




「あたしのことなんて放っといてよ。あの人がいるでしょ」