親や友達っていうのじゃなくて


あたしの中を占める人が


いなくなったんだもん。




このままずっとここにいたら


あいつのすべてを


忘れ去ることができないかな。




そしたらすごく楽になれるのにな。




こんな夜に一人でブランコをこいで


あたしはすごくかわいそうな子だ。





「何やってんだよ」




「・・・な、なんでいるの?」