羽蝶蘭




「ラン…ひどいわぁー!」



わーっと泣き真似をしてアキラに泣きつきにいったショウ。



アキラは足蹴にしているが。




「早かったな」




いつ聞いても、凛とした声のマサキ。



「私、はやく帰りたいんだけど」



せっかく久々に、学校へ行こうと思っていたのに



「悪いが、しばらくはここにいてもらう」




なんてことないように、言い放ったマサキは日の当たるベットへと歩いていった




「…どういうこと」



意味がわからない。



ここに住めっていってるのか。




「一週間でいい。ここにいろ」



まったく、こいつには主語というものはないのだろうか




「ラーンー!!!」


「……っ」



殺す気か。