心臓がバクバクと音を立てる。 ゴロゴロゴロゴロ その音を隠してくれるかのように キャリーバッグをひく音が カバーしてくれた 「ここですよ、どうぞ〜」 「あ、ありがとうございます!!」 「いえいえ、分からないことが ありましたらいつでも聞いて下さいね」 それから、ニコってお辞儀をして 足早に受け付けへと戻った。