―――『…あんたがあの時、私の口を手で塞がなかったら、今頃 私は無駄なストレスを溜めなくて済んだのに!』

「済んだ事だ!気にするなって♪」


『気にするわよ!台詞も覚えれなかったじゃない!!!』


――そう。

今は 盛山陽の1人暮らししてる
マンションで、フランス産の
クッキーを食べながら寛いでいる。

……あれから、
盛山陽のお母さんはと言うと…

――「紅祢ちゃん!折角だから、陽の家汚いか 見物して来てくれない?紅祢ちゃん、しっかりしてるから助かるのよ~」

そう言って、私に
盛山陽の家の 合鍵を渡した。


…ま、部屋は思ったよりも
綺麗だったのよね。