「まず、2人がすれ違うシーンからね!」

監督さんが今から撮るシーンの
説明をしている。

知苛が すれ違う時に、悠平に
一目惚れしてしまう
 …とゆう内容らしい。

まぁ、役であって、
私が 盛山陽に
一目惚れは、まず 無いだろう。

そう思いながら、まじまじと盛山陽を見ていると、
私の視線に気付いたのか
彼はこっちを見て 顔だけで笑う。

うっ… 私の性格を知ってるからって……!!

私は睨んだ後に
盛山陽と 反対の方に
顔をむけた。

効果音は【フン!】に
違いないだろう。

相手が相手だ!(>_<)

「あ!先に2人で練習しててくれ。このシーン撮る前に ちょっと背景だけでも撮っとくよ。」

「おい、行くぞ…」

盛山陽は 私の手を掴んだ。