その女の人を見て、
私はまた背筋がゾクっとした。
綺麗な顔立ちをしているが、
目が血のように赤く、鋭い。
笑った顔なのだろうけど、
今にもとって食われそうなのだ。
「あ、あの・・・ここは、一体どこ・・なのですか? そして、あなたは・・・誰なのですか?」
女の人は、私の問いに妖艶に微笑みながら答えてくれた。
色んな意味で
怖い!
「ここは魔界の、黒魔女学校。私はここで、教師をしているわ♪ アリス様は何もお聞きになっていらっしゃらないのね〜。アリス様は今日からこの学校の一年生なのよ? さっきも言ったとおり・・・それで、アリス様は呪いの勉強をなさるのよ? 最高の黒魔女目指して・・・って、聞いてますの?」
私は、訳がわからず
棒然と立ち尽くすのみ・・・
一つ分かったこと。
ここはお城ではなく、
学校だったってこと。
それだけ。
