ゆっくり歩いたはずなのに、コンビニ

が小さく見えてきた。

「コンビニだ…。」

「剛…。」

そこには、もう剛がいた。

まだ、15分前なのに…。

あたしは、さっきよりももっとゆっく

りゆっくりあるいてしまう。



剛に近づくと剛はあたしに手を降って

くれた。

あたしは手を降る時、笑えなかった。

これが最後だから…。



「遅くなってごめんね?」


「その傷どうした?」

「あ!これ、転んだの。あたしドジだ

から~!」

あたしは、精一杯の笑顔を作った。

「転んでできた傷じゃないだろ?」


「……………」



「あいつやられたのか。」



「あいつ…。ゆるさない。」

剛は立ち上がって、走り出そうとした。」