一人なんか好きじゃない。

でも、もうなれた。

母親もいなくなった今、あたしは、

ある族の族長と付き合っている。

もちろん、愛なんかない。

形だけの愛。

そいつといれば、家も食べるものもこ

まらない。

ただ、これは嫌いだ。

こいつに嫌われないため、いつもおと

なしくやられている。

愛のないやつとやるのは、気持ちよく

もない。