家の前につくと真田は、もう一度こう

言った。




「辛いことがあったり、なんかされた

ら、俺に言えよ。」


「うん。本当、ありがとう。」


「ガチャ…」

ドアが開いた音…

「じゃ、じゃあな。」

真田は、慌てて帰っていった。

な、んでだろう?




「おい!愛?」

あー。あいつか…。

「今の誰だ?あぁ?」

何か怒ってる…。

「友達…。」

「友達ねぇ…。」

いつものあいつに戻って、

「夜の外出は一人は危ないからなぁ~


そういってきた。

家に入るなり、

「寝るね…。」

とあいつにつげてベッドに潜った。

ベッドにもぐったあたしは、今日、あ

いつにされた嫌なことより、真田に言

われた「好き」が嬉しくて、嬉しくて

いつもより良い気分で、眠りにつくこ

とができた。