「辛かったな…。

こんなに、小さいのにこんなに大きな

問題を一人で抱え込んでたのか…。」


「引いた…?」


「んなわけねぇだろ。」


「これからは、辛くなったら、俺のと

ころにこい。」


「俺が、力になるから。」

「あり、がとう…。」

あたしがそういうと、真田はあたしを

そっと引き寄せ、そっと、抱きしめて

くれた。

落ち着く…。







こうしてると、自然に涙がとまってい

た。



真田は、あたしの歩く速さに揃えて、

ゆっくり歩いて、あたしを家まで、


送ってくれた。




どこまで優しいのかな………。








真田は……。