次の日

なにも変わらないまた一人ぼっちの一日

キーンコーンカーンコーン

「昼だ〜」

「一緒にくおーぜ」

ガタッ

スタスタ

はぁ…

またトイレだ

この独特のアンモニア臭の中で食べる弁当

何回目だろ

おかん、行った通りに卵焼き増えてる

ありがとう、でも友達と交換なんてできないよ

ごめんね、おかん…

ガチャ

「はぁ…」

俺は弁当箱を隠しながらトイレをでた

トイレで弁当を食べていることを知られたくないから

するとトイレをでたところに委員長がいた

委員長は黒髪ロングでメガネをかけているいかにも委員長という感じがする人だった

「あっ、恵斗君!」

「え?あ、はい」

「いつもどこでご飯食べてるの?」

「え、いや…その」

「良かったら来週から私と食べない?恵斗君いつも一人でいるからなにしてんのかよくわからなくて」

「え、でも…」

「なに?委員長としてクラスメートの事を知るのは大事でしょ」

「でっ、でも一番恵斗君の事が知りたい…なー、とか思ったり」

そんな、馬鹿な

俺に話しかけてくれる人がいるなんて…

罠だ!これは罠なんだ!

俺が了承した瞬間女子数人でバカにするに決まってる

絶対そうだ!

「今の聞いちゃった?」

「え、いや」

「よかったぁ、来週から私とご飯食べてくれる?」

罠だ、罠だ、罠だ!

嘘だ、嘘だ、嘘だ!

絶対に信じない!

「え、いや、その、ごめんなさいっ!」

ダッ!

「え?あ、恵斗君!待って!」

ごめん、でも信じきれないよ!

ハァハァハァ

委員長に悪いことしたな

謝らないと、

でも自分から話しかけるなんて…

キーンコーンカーンコーン

「学校終わったぁ」

「かえりコンビニよってこーぜ」

「わり、俺金ねーんだ」

はぁ、委員長に謝らないと

でも怖いなぁ

無視されたらどうしよう