貴方に愛を捧げます。




パーティーが終わり部屋の前までジョフィードはルシャーナを送り届けた。
そして二人は偽の笑顔を崩さずに扉の前で話をしていた。


「ジョフィード様ありがとうございます。」

「いや、気にするな。
きちんと送らなければ怪しまれるからな。」

「そうですわね。
疲れたので私は明日に備えますわ。」

「あぁおやすみ。」


ジョフィードがそう言うとルシャーナは一礼して扉を開け中に入っていった。


パタン…


そして目の前の扉が閉まった瞬間ジョフィードは顔をしかめた。
そして自分に当てられた客室に行きカーテンをあけ夜空を見た。


「なぜこの俺があの女などと…
結婚など俺はしたくなどないと言うのに。」


そう呟きため息をついた。
ジョフィードはルシャーナに言った貴女が好きではない。というのはルシャーナに言っただけではなくこの世の全ての女に言ったものでもあった。
ルシャーナには特別何も感情はないのだ。
ジョフィードは女癖は悪いのだが女嫌いでもあった。
そのため常々サリーナ王国の王である父に結婚はしないと言っていたのだが、一国の王子が結婚しないなど有り得ないこと。
いつかは無理矢理にでも結婚させられると思っていた。
しかし、余りにもはやくそのいつかが来たためジョフィードは内心焦っていた。