An opening of such a love

ラーメン屋を出て外の空気を吸う。


風が気持ちいいな。




すずちゃんはなんだか少し表情が曇っている。




うまくなかったのかな?





「うまくなかった?」




「ううん。あたし、食べすぎて・・・女じゃない」




「何言ってんだよ。そんな食ってねえじゃんか」





餃子もラーメンもうまそうに食ってたもんな。




って何で泣きそうなんだ?




とりあえずこのまま帰すわけにはいかない。




俺は彼女に公園にでも行こうと誘った。




「どうした?」




「・・・あたしもう帰る」



「どうしたんだよ?」


公園に着いてベンチに座るといきなりそんなことを言う。




さっきまでうまそうに食ってたのに。




何があったんだ?あの店員か?




とにかく帰らせるわけにはいかない。




立ち上がろうとする彼女の腕を掴んだ。





「だってあたしこんなに食べてデブだし陽さんと一緒にいたらつりあわないんだもん」





この子は。


何でそんなにそればっか気にしてんだ?




うまそうに食ってたから俺は十分だったのにな。





「釣り合わないとか関係ないだろ。
俺はすずちゃんがかわいいと思うし、
うまそうに食う姿も凄い見てて幸せだし今日一日デートできて良かったって思ってるけど」




「・・・でも・・・」




「でもじゃなくってすずちゃんはどう思った?俺は今日一日だけどすごいすずちゃんのこと好きになったけど」




「うそ?だってあたしデブだよ。かっこいい陽さんとは釣り合わないよ」




「あのね、それを言うなら俺はおっさん。俺は全部含めてすずちゃんが愛しいんですよ。俺のかわいいすずちゃんをいじめないでよ」





俺、何言ってるんだ?




こんなこと言うつもりじゃなかったのに。




でもすずちゃんがあんまりにも卑屈になるから言ってしまった。




ちょっと早いとは思ったけど。




それでも気持ちに嘘はねえし。




こんな卑屈なすずちゃんですらかわいいと思ってしまうんだもんな。




ほっぺたをつねってみた。


すげえやわらかい。