「え、家の人は? 心配するでしょ?」 「いや、大丈夫。俺には気にしないで寝ろ。今日は疲れただろ」 透也の家族が心配になったけど、襲ってくる睡魔に勝てず、あたしは透也の言葉に甘えて布団をかぶった。 ゆっくりと瞼を閉じると、透也が大きな手であたしの髪を撫でてくれた。 「…明日の朝、プレゼント置いてあるよ」 あたしはその言葉を遠くに聞いてわくわくしながらも、そのまま深い眠りに落ちた─────…