あたしは透也の背中を見て、なぜか勝ち誇った気分になる。 「待ってー」 あたしは透也を追いかけた。 °.+*...*+.° それから夕日が沈みかける頃まで街を歩き回っていたけど、さすがに疲れてしまった。かれこれ4時間は外にいる。 「ね、今日家来る?」 今日1日振り回したからね。お礼の意味も込めて。 「え、家の人は? いきなり押しかけて良いの?」 「2人とも出張でいませーん」 「じゃあ行きまーす」 透也はあたしの口調を真似してくすりと笑った。 あたしは透也と一緒に家に帰った。