「…だからあたしは、サンタクロース信じてるよ!」 あたしの答えを聞いた透也は、どこかほっとした表情をした。 「…そっか」 「うん」 去年も、高校生でありながらサンタクロース来てくれたんだよね。 今年も来てくれるかな…。 …なんて呑気に考えて、また、はぁー…と白い息を吐いた。 それはまた、残ることなく消えていった。