ソラ君は不満そうにほっぺたを膨らました。

 「…じゃ、一旦解散だね。
  2時間目からはしっかり出るように
  !!」

翡波は寝る気満々だ。

 「じゃあな、亜緒!!
  またあとで。」

 「うん。
  またあとでね!」

ソラ君があたしに手を振って教室に向かって走り出す。

 「アホくさ。」

それを近くで見ていた翡波があたしの余韻をぶち壊した。

 「はぁ?
  いいじゃん、別に!!
  そうだよね、翡波は明とラブラブ
  だもんねー?」

 「うるせーよ、馬鹿。
  そんな四六時中一緒にいねぇだろ。」

 「ねぇ、顔ニヤけてるよ?」

あたしが笑うと翡波があたしの肩を軽く押した。

 「馬鹿か、お前。」

 「うわ、むかつく。」