「君も瀬名君のお友達?」

クソ眠いのに話しかけてきたオッサン。

先生…なわけないか。

見たことないし、こんな先生。

 「…あんた…誰?」

瀬名の名前知ってるってことは瀬名の知り合いか?

…役者でもなさそーだし…。

瀬名の親父でもなさそうだ。

 「…そんな怖い顔しないでくれよ。
  藤井翡波君。」

なんで俺の名前…。

 「…だから!
  あんた誰なんだよって。」

さすがに痺れを切らした俺は少し大きめの声で言う。

今多分かなりね、ガン飛ばしてると思うよ。俺

 「はじめまして。
  伊藤恭一といいます。」

 「いとー…きょーいち…?」

…知らねぇー…。