…らしくない。 思わず吹き出した。 『笑うなよー!! 今回マジだから!!』 「ほんとに?」 念を押すようにソラ君が「マジ」を繰り返した。 『マジ! 赤点だけは取らないから!』 本気なんだなぁ。 手のひらでシャープペンをくるくると回す。 「そっか。 頑張ろうね。」 『おう!』 「それじゃ。」 通話終了のボタンを押す寸前…。 『電話切りたくないんだけど。』 …彼のクソ真面目な声をあたしは聞かないフリをした。 「好き。」 そう呟いた自分。 どんどんソラ君にハマっていく。