ぼろん。 ソラ君のギターから音がこぼれる。 「お、飛行機。 おーい。」 青空を見上げたソラ君。 無邪気に飛行機に向かって手を振っている。 「…なんだそれ。」 あたしがそう言って笑う。 「幼稚園児かって感じ。」 翡波がソラ君を鼻で笑う。 「失礼なっ。 一応高2だよ。」 「一応って…。」 瀬名が思わず吹き出した。 「もう始めようよ。 真瞬君達来ちゃうよ?」 ま、でも… あたしはこのほのぼのした雰囲気が一番好きなんだけど。