素直に溢れ出たあの涙。 感動。 感激。 あの興奮はまだ覚えている。 「…なんか、眠くなってきた。」 ソラ君があくびをする。 「枕とか持ってくるよ。」 あたしがソファから立とうとすると、ソラ君はあたしの手を引っ張った。 「いいよ、そんなの。 側にいて。」 「…ソラ君…?」 バカ。 ずるいよ。 …あたしだけに見せる顔。 「はい、終了ー!!」 部室のドアが勢いよく開いた。