頼哉の腕から流れ出てた血。

あたしのせいで…。

あたしが悪いんだ…。
取り返しのつかないことをしてしまった。

頼哉の腕のことを聞いてからは本当に自分を責めることしかできなかった。

誰にも会いたくなくて引きこもった。

だってあたしは犯罪者だったから。
たくさんの人を怖がらせて、傷つけてしまったから…。

これでいい。
ずっとこのままで…。

 『亜緒?』

真瞬君があたしをここで救ってくれなかったらあたしは…今頃どうなっていたんだろうといつも思う。

何年もあっていない従兄弟がまさか北海道から東京に来るなんて思ってなかった。