「おい!ソラ!!どこ行くんだよ!
亜緒はまだ…!」

ソラ君はいたって冷静だった。

スタジオにあたしを連れて入って、真瞬君が入ってこれないようにしっかりと鍵をかけた。

 「おい!!開けろよ!!
ソラ!!」

まだ頭が痛い気がする。
…あぁ、たんこぶになってる。

 「…なんで?」

 「え?」

ソラ君は唐突にそう言った。

 「…なんで電話一本で倒れたの?」

あの時……。

 「それは…。」