「仲間ばっかで自分のこと犠牲にしてるよね?
多数決と瀬名のためだからって決めたけど本当はずっとモヤモヤしてたよね?」

ついには真瞬君の目を見れなくなってしまった。

「言いたいことはそれだけ?」

真瞬君の顔を見ることができない。

これはあくまでもあたしの考えで。
真瞬君の本当の気持ちじゃない。

「…亜緒には全部わかってたんだな。
最近、ソラにやつあたりしてばっかだったし…。
それは俺もツライ。
でもさ…そんな自分勝手でいいのかな。
俺一人の問題じゃなくて、軽音部全体の問題でしょ?」

「もうみんな、部室に来てる。
ちゃんと話し合わないとこの先みんなで音楽できなくなるよ。」

すぐに準備すると言って、真瞬君は家の中に戻っていった。