7時47分。

やっと真瞬君のケータイに連絡が来た。

 「ソラ、見つかったって。」

真瞬君が玄関に早足で向かう。

 「どこで?」

 「校庭。
  中学校の。」

 「なんでそんなとこで…。」

真瞬君に手を引かれて外に出た。

 「アイツの弟…。
  ハルはさ…。」

なんで言葉途中で止めるの?

でも怖くて聞けない自分がいる。

中学の校庭。

ギターを弾く少年。

♪~描いた夢と ここにある今 二つの景色見比べても

のびやかな歌声が空に響く。

 「ハル!
  ソラ!!」

2つの背中がビクついた。